犬の老化防止にサプリメントや食べ物で対策
老化する年齢に差しかかると「少しでも長く元気に過ごしてほしい」愛犬の健康状態が心配になりますよね。
大事な栄養素はたくさんあり、健康維持に必要な食材を足すことは愛犬の体にとって重要です。
ドッグフードとサプリメントの組み合わせで、栄養素をアップさせることができます。
また、手軽に栄養補助できるサプリメントは愛犬か健康で過ごせるよう手助けをしてくれます。
- 老化防止に必要な栄養素とは?
- 犬用サプリメントで栄養を補うのが簡単
今回は、老化防止に積極的に取り入れたい栄養素と食材、役に立つサプリメントの成分をご紹介します。
老化防止に必要な栄養素とは?
シニア期に入ると、見た目にも老化が表れてくる頃、健やかに過ごすことが出来るように、老化防止を少しでも遅らせたいですよね。
犬に必要な栄養素の成分とどんな働きするか、しっかり知っておくとよいでしょう。
乳酸菌
全身の状態をよくする乳酸菌はなくてはならないと言っても良いくらい重要です。
腸の不調「下痢や便秘」を改善する効果を期待できますし、体の老廃物を出してくれるため、さまざまな症状において悪影響から体を守ってくれます。
腸内のバランスが整っていることがアレルギーの予防にもなります。
抗酸化作用のある食べ物
老化は活性酸素が深く関わっていて、活性酸素は「DNA」「細胞」を傷つけダメージ与えていくのです。
ダメージを受けると体の変化が起こります。体の細胞を再生力を低下させるのです。
そのため、以下のようなことが挙げられます。
(例)
- 関節軟骨の摩耗から関節疾患が発症する確率が高くなる
- 歯周病から歯のトラブルが増加
- 嗅覚の低下など
- 心臓や脳など各臓器の低下
- 足腰の筋力が低下など
野菜・果物によく含まれ、とりわけ抗酸化作用の強い食材「ニンジン・小松菜・パプリカ・ブロッコリー・かぼちゃ・リンゴ・ブルーベリー」をトッピングして積極的に取り入れましょう。
主食以外におやつから摂取するのもいいですね。
高品質の動物性タンパク質
人間も歳を重ねていくと、若い頃引き締まっていた筋肉が徐々に失われていくように、犬も同現象が起こります。
筋肉を作るためにはアミノ酸が必須、 アミノ酸を含んだタンパク質が絶対に不可欠です。
新しい筋肉を作るのに 高品質のタンパク質が必要になってきます。高品質の肉と魚でできた動物性タンパク質は、病気の予防にも役立ちます。
与えるときは過剰に摂取せず、適量を摂取することが大切です。
ビタミン類
体の調子を整える栄養素として必要な成分です。
■ビタミンA・・・皮膚の細胞の成長を促して調節する働きがあります。
ビタミンAが欠乏すると 皮膚の脱毛などの 皮膚疾患や目の病気が 引き起こす可能性があります。
代表的な食材は卵をレバー魚に多く含まれます。
■ビタミンE・・・ 強い抗酸化力で病気の予防と、血行を良くする作用があり、また毛艶を良くする働きがあります。
過剰摂取は注意が必要ですが、欠乏してしまうと免疫系の疾患・皮膚炎・ 貧血・食欲不振などの異常が起こります。
主にビタミンEを含む食材、モロヘイヤ・かぼちゃ・トマト・いわし・レバー・ひまわり油 (植物油)
■ビタミンC・・・犬はビタミンCを体内で生成することができるので できますが、肝臓が病気で生成できない場合、ビタミンCを補う必要があります。
抗酸化成分が強いのが特徴、コラーゲンを作り皮膚の再生を助けます。
主にビタミンCを含む食材、柿・イチゴ・ブロッコリー・ピーマンに多く含まれています。
ビタミンCを与えすぎは、下痢になるため注意してください。
ビタミンB群
「B1、B2、B3、B6、B9、B12」は、神経系の発達、また神経を正常に保ち修復する働きや貧血予防があり欠かせない栄養素です。
白内障や外耳炎などの原因は、ビタミンB群の不足から起こっていると考えられています。
ビタミンB1を多く含む食材は、小麦全粒粉・ビール酵母・大豆などです。
ビタミンB2、B3、B6、B9、B12は、 レバー・チーズ・魚・ 酵母などに多く含まれています。
脂質(脂肪)
肥満のことを考えると、脂質が少ないものを食べさせる方が健康的です。
しかし、低カロリーを気にするあまり脂質をカットしたご飯を与え続けていると、皮膚の乾燥や脱毛といった皮膚トラブルにみまわれます。
愛犬の体格に合わせて、脂質もバランスよく取り入れたい栄養素です。
亜鉛
血液中でビタミンAを運ぶのに不可欠な栄養素、脂肪・コラーゲン・タンパク質などの合成と調節を担っています。
不足すると、ダメージ皮膚が硬くなる症状が出てきます。
亜鉛を多く含む食材は、肉類・全粒の穀物です。
最後に栄養素ではありませんが、老犬は脱水症状に陥りやすいため、「水分」である水の補給をこまめにしましょう。
犬用サプリメントで栄養を補うのが簡単
犬用のサプリメントの種類もさまざまで、目的に応じて選ぶ必要があります。
サプリメントを使う前に、愛犬の気になる体調や健康状態に適しているか判断しなくてはいけません。
ドッグフードには必要な栄養素が入った状態ではありますが、不足している栄養を補給できる取り入れることができます。
サプリメントとは?
サプリメントは栄養補助食品、薬品ではなく「食品扱い」になります。
病気・ケガ、体の衰えの予防・健康の維持・向上が目的で使用します。薬でないため、購入が安易にでき医師の処方箋が不要です。
有効な成分を摂取することで、予防だけでなく症状緩和にも効果があります。
サプリメントの形状も「粉末」「錠剤」「カプセル」とタイプがあり、粉末なら振り替えるだけなので、後から与える手間がなく続けやすいですね。
体のケア別に摂りたい成分とどんな働きをするかご紹介していきます。
目のケア
ルテイン
白内障を始めとする目のトラブルの対策として、強力な抗酸化作用があり、紫外線から守ってくれます。
目の網膜にある成分、加齢で少しずつ減少し体内では生成できない特徴があります。
アスタキサンチン
強力な抗酸化作用が特徴で、細部にまで行きわたり目の奥にまでしっかり成分が届きます。目の病気のケアを期待できますよ。
アントシアニン
ブルーベリーに多く含まれる成分、緑内障の視力障害の進行を抑える作用があります。
関節のケア
グルコサミン
軟骨成分の新陳代謝と形成を促す働きによって、関節の動きをなめらかになり曲げ伸ばしがスムーズになります。
コラーゲン
皮膚や骨、軟骨・靭帯などに含まれるたんぱく質で、細胞同士が離れないように、繋ぎ止める役割があります。
コンドロイチン
軟骨内にある水分量を調節し、軟骨の破壊防止と軟骨に弾力を高める働きがあります。
皮膚・毛並みのケア
セサミン
ドッグフードから十分な量を摂取しにくいためサプリで摂取がおすすめです。
体内をサビさせる活性酸素を取り除く効果があるため、艶のある毛並みを保ちます。
ビタミンE
抗酸化作用を持ち、細胞膜が壊れてしまわないように防ぎたい成分です。
皮膚病・消化器疾患・がん・神経系などの病気のもとになってしまうので、欠乏しないよう欠かさず摂取するようにしましょう。
DHA
マグロ・サンマなどの青魚に多く含まれる成分で、必須脂肪酸のオメガ3脂肪酸は健康な皮膚と毛並みを維持に役立ちます。
老化のケア
コエンザイムQ10
強力な抗酸化物質の1つ、心臓・筋肉の細胞に存在します。
ビタミンCと結合し酸化したビタミンEを再生させて、抗酸化作用を高める働きもっています。
心臓機能や脳神経細胞を活性化する作用があると言われています。
EPA
EPAは脳内にほとんど存在しておらず、サプリメントでの摂取がおすすめです。
血液をサラサラにする効果があるため、血栓の予防になります。
サプリメントを与える時の注意点
人間用は与えてはいけません。絶対にやめてください! たとえ同じ成分を含んでいても、人間用は過剰摂取となり副作用を起こしてしまう可能性があります。
使用する時は、犬用のサプリメントを与えてください。
あれもこれもと複数検討する前に、ケアしたい症状は何か、何を目的にするかを考えましょう。
容器に記載がある通りに1日の摂取量はきちんと守って正しく使用してください。
サプリメントを取り入れる時は、必ず獣医師に相談後始めるようにしましょう。
サプリメントは栄養補助食品ですから、飲ませたらケガや病気が治るわけではなく、また薬と違い即効性はありません。
摂り始めてから最低でも、数ヶ月摂り続けて様子を見る必要があります。
まとめ
食事は体作りの基本、老化防止に必要な栄養素を普段からバランスよく摂取するのが理想です。
食べさせたい食材があれば、消化が良い状態にしてドッグフードにトッピングして補うこともできますよ。
サプリメント選びは目的に合った成分を取り入れること、病気やケガを予防するためで、治す力はありません。
愛犬に飲ませたいサプリメントが見つかったら、獣医師に相談が鉄則です。
サプリメントを上手に活用して、愛犬との生活を楽しんで過ごせることを祈っています。