老犬にウェットフードってどう?メリット・デメリットを解説

老犬にウェットフードってどう?メリット・デメリットを解説

老犬になってくると、今まで食べていたカリカリのドライフードを食べる量が減ってきたり、急に食べなくなることが出てきます。

 

消化能力や噛む力だけでなく、飲み込む力が弱くなってくるため、固形は乾燥していて食べにくくなってきます。

 

ドライフードのような固いもの以外に検討するフードは、ウェットフードではないでしょうか?

 

一方で、ウェットフードはあまり良くないという意見もあります。

 

この記事では、ウェットフードのメリット、デメリットとウェットフードにドライフードを混ぜた時の与え方について解説します。

ウェットフードのメリット

ウェットフードは、パウチや缶詰で売られてい老犬でも食べやすい柔らかくて、匂いが強いので食いつきがよくなるフードです。

 

カリカリのドライフードからいきなりウェットフードに替えると心配になるかと思います。

 

老犬にとって、ウェットフードのメリットとデメリットみていきましょう。

 

【メリット1】食欲増進の期待できる

匂いで食欲がそそられるため、味覚や嗅覚の感覚器官が衰えると、匂いを感じにくくなりご飯の時間が楽しくなくなる場合もあります。

 

また、ドライフードを食べることか苦痛になりストレスに繋がることも、ご飯の固さがかわると食べてくれるようになります。

 

肉や魚などの素材本来の風味がそのまま活かされています。

 

ドライフードよりも水分量が多くなる分、香りが強く嗅覚に刺激を与えて、食欲がすぐれないときにウェットフードをあげると食いつきが良くなることも期待されます。

 

【メリット2】柔らかくて消化の負担が少ない

カリカリとの違いウェットフードの特徴は柔らかいこと、お肉に近いように歯ごたえがの残っているものから、ドロッとしたタイプまで固さの種類があります。

 

愛犬の体調に合わせて選択できることもメリット、消化器が弱っているときに消化によいウェットフードは胃腸へかかる負担を減らせることができます。

 

消化に良いグレインフリー(穀物不使用)のシニア専用のフードがあります。

 

【メリット3】一緒に水分補給ができる

水をあまり飲まない子、水分をしっかり補給させたい夏場、水分量が減少しやすい冬場に役立ちます。

 

およそ75%と豊富な水分が含まれているので、食べるにも体力を使う場合、ウェットフードが適しています。

 

ウェットフードだけの水分に頼るわけにはいきませんが、食欲がないときご飯と一緒に栄養と水分補給ができます。

 

【メリット4】未開封での保存期間が長い

しっかり殺菌処理された後、缶詰やパウチに密封されているため、保存性が高く未開封の状態で1〜2年持ちますので、災害時の備蓄用として重宝します。

 

ウェットフードのデメリット

ここからはウェットフードのデメリットを説明していきます。

 

【デメリット1】開封後、室温では傷みやすい

水分を多く含んだパウチや缶詰は、1度開封してしまったら常温での保存は不向きです。

 

開封後の保存性は低くなり、すぐ傷み中身の劣化が進みます。

 

夏は特に注意が必要で、殺菌処理されているとはいっても鮮度も落ちますし、開封した状態で長時間たったものは破棄してしまいましょう。

 

すぐに使う分でしたら、1〜2日程度なら冷蔵庫保存でも品質に問題なく使えます。

 

残ったフードは、1食ずつラップで包んで冷凍で保管し、食べさせる1時間前に冷蔵庫で解凍後与えてくださいね。

 

【デメリット2】食べる量が増え、コストがかかる

水分を飛ばして凝縮したドライフードと比べると、水分が多いため重量当たりの栄養価が低くなり、必要なエネルギーを得るのに多くの量を食べなくてはいけません。

 

食が細くなってきている老犬に、たくさん食べさせるには、ちょっとしんどいかと思います。

 

安いものもありますが1缶が割高になるので、1日に与える量が多くなれば、ドライフードを使っている時よりコスパもかかると考えて良いでしょう。

 

【デメリット3】歯につきやすい

柔らかくあまり噛みごたえがないため、歯磨きの代わりになるカリカリのドライフードとは違い、口の中で食べかすが残り、歯に歯垢が溜まりやすいと言われています。

 

歯垢の蓄積は、のちに歯周病の原因ともなり、内臓疾患に繋がる可能性があります。

 

ドライフードが歯垢が溜まらないわけではないので、ウェットフードの方が歯にくっつきやすい点があげられます。

 

食後、歯磨きの時間を割いて毎日が欠かさずデンタルケアをして歯周病のリスクを下げましょう。

 

【デメリット4】添加物が心配

1番気になる添加物、ドライフードは少ない?ウェットフードは多いというものではありません。

 

ドライフードにも添加物が入ったものはいくらでもあります。商品によってさまざまです。

 

水分が多いため確かに保存料などの添加物が加えられています。

 

無添加の製品もあるので、どちらを選ぶときも原材料をしっかりチェックすることが大切です。

 

 

ドライフードにウェットフードを混ぜるのはどう?

人間と同様に老化により食が細くなり食欲が落ちてきます。

 

老犬が食欲が沸かなくなる症状が、よくみられるとしても心配ですよね。

 

そんなときに、ぜひ試してほしいのは『ドライフード』+『ウェットフード』を混ぜる方法です。

 

子犬から老犬まで、みんなウェットフードは大好物です。

 

素材が活かされた製法で「風味がしっかり=においが強い」ため、ドライフードを食べているときよりも食い付きが良くなるのです。

 

ドライフードに混ぜると、においがドライフードに付くので、美味しく感じて食べてくれるようになります。

 

いきなり全部ウェットフードに変えてしまうと、体が対応しきれず体調を壊すこともあるので、少量ずつ混ぜて与えましょう。

 

ウェットフードだけでは、顎を使う力が衰える心配という場合も、ドライフード+ウェットフードの組み合わせならしますね。

 

その子によりますが、ドライフードは残して器用にウェットフードだけ食べちゃう場合もあるようです。

 

ドライフードが固くて食べてくれないようでしたら、少し水がお湯でふやかして、ウェットフードと混ぜてあげる方法もあります。

 

だだし、ウェットフードを好んでしまい、ふやかしたドライフードを食べなくなることも。

 

愛犬が健康で基本ドライフードを気に入っていれば、ドライフードのままで良いでしょう。

 

とはいえ、食欲が低下していればウェットフードを活用する手はないです。

 

「食べる=生きる」に繋がります。食べなければ生命維持や病気に関わってくるため、ドライフードを全く受け付けないときは、完全にウェットフードに切り替えるのもありだと思います。

 

先程混ぜる方法がいいとお話しましたが、ドライフードとウェットフードを交互に出しても効果があるようです。

 

愛犬が食べてくれる方法を、飼い主さんが選択することが一番です。

 

また、病気で獣医師指導のもと療法食を食べているときは、市販のウェットフードをまぜるのではなく、栄養バランスを崩さないように療法食用のウェットと合わせます。

 

ウェットフードを選ぶ際の注意点

ウェットフードは主食に出来ないものがあります。

 

ウェットタイプの定義は、『水分含有量が75%程度、品質を保つために殺菌された後、缶詰やパウチは密封したフードのこと』

 

ドライフードは一般的にカリカリのドッグフードは「総合栄養食」、水とドライフードを主食として栄養バランスもとれて健康を維持できる製品です。

 

ウェットフードは「一般食(おかず)」に分類され、総合栄養食や間食のいずれにも該当しないため、栄養を調整するトッピング目的で使うことがあります。

 

トッピング以外にも、カロリー補給にも。ウェットフードに一般食と表示があるものは、主食として扱えません。

 

ウェットフードだけを与えようと思う場合は、
『総合栄養食』と表示されたもの選びましょう。

 

アレルギーや体質などに合わせウェットフードもあります。

まとめ

ウェットフードのメリットとデメリットいかがだったでしょうか?

 

食欲が落ちている・病気のとき、老犬にとってウェットフードはありがたい食べ物です。

 

食べるのが難しくなっているのであれば、柔らかい食べ物を与えることが必要な場合もあります。

 

ドライフードとウェットフードを混ぜる・ドライフードとウェットフードを交互に使い分けてみてください。

 

ウェットフードは総合栄養食に対応したものが一部しかありません。

 

どんな成分が含まれているのかよく確認して選ぶことをおすすめします。

 

何より愛犬が喜んでくれると嬉しいですよね。ウェットフードを上手に活用していきましょう。

 

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